12日の殺人( LA NUIT DU 12 THE NIGHT OF THE 12TH)  2022

12日の殺人.jpg ドミニク・モル監督 作品… ( ´艸`)

“未解決事件”――それは、人間の欲望を刺激する。

10月12日の夜、私は殺された――

ジャンル ミステリー/ドラマ
製作国 フランス/ ベルギー
時間  114分

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「ハリー、見知らぬ友人」「悪なき殺人」のドミニク・モル監督が実在の未解決事件を
テーマに描き、セザール賞で作品賞・監督賞を含む6冠に輝いたミステリー・ドラマ。
若い女性が被害者のある殺人事件を巡り、捜査が進むにつれて社会の不条理が浮き彫りとなっていく
犯人探しの行方とともに、なかなか真相に辿り着けずに苦悩を深める刑事たちの葛藤にも焦点を当て、
重厚な筆致で描き出していく。
主演は本作の演技でセザール賞の有望若手男優賞に輝いたバスティアン・ブイヨン。
共演に、こちらもセザール賞で助演男優賞を受賞したブーリ・ランネール。 (allcinema より)
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これも大分以前の鑑賞なのですが、ボツにするには惜しい佳品と思われ…! upする事にしました。

私めは… ドミニク・モル監督作品は「レミング<未>(2005)」のみを観ています。
(当然 魅惑の女優陣に惹かれての鑑賞です…  ( ´艸`))

本作では、多分ご出演者全員がお初…! (…と思いきや、後で間違いに気付きましたが… (^_^ゝ)

それでも、最後まで興味深く観られたのは・・・
主人公である “班長” ヨアンの… 控えめに?苦悩の表情を見せたりする “好ましい人物像” や…!?
はたまた、生き様を赤裸々に晒す捜査陣 各々の “リアルな存在感” だったり…!? 

いずれにせよ… (;^_^A
“未解決事件” 故の?得も言われぬ焦燥感を、特異な描き方で表した事に不思議な魅力を感じました。

冒頭は、薄暗い中…  “自転車競技場での自転車走行” の人物にスポットが…!?

それは捜査官のヨアン(バスティアン・ブイヨン)だったが・・・
夜のバンクをひたすら走行する彼の姿は、その後も繰り返し映し出される事に…。

「日常の緊張感を解放する場所であると同様に、
 同じ場所を繰り返すだけの出口のない場所でもあった。」
(official website 「ヨアンが自転車で走行するシーンに込めた、監督の思いとは」より一部転載)

さて・・・?

またしても、“手抜き” ! (;^_^A 
official website 「ストーリー」より全文拝借です。

「2016年の10月12日の夜、
 グルノーブル署で、引退する殺人捜査班の班長の壮行会が開かれていた頃、
 山あいのサン=ジャン=ド=モーリエンヌの町で、21歳の女性クララが、
 友人たちとのパーティの帰り道、突如何者かにガソリンをかけられ火を放たれた。
 そして、無残にも彼女は翌朝焼死体で発見される。
 すぐに後任の班長ヨアン(バスティアン・ブイヨン)率いる新たな捜査チームが現場に駆けつける。
 クララが所持していたスマートフォンから、彼女の素性はすぐに明らかになった。
 クララの親友のナニーの協力などもあり、クララと交際歴のあったバイト先のウェズリー、
 ボルダリングジムで知り合ったジュール。そしてあろうことか彼女を「燃やしてやる」という
 ラップを自作していた元カレのギャビなどが捜査線に上がっては消えていった。   
 だが、クララと関係を持っていた男たちは、一様にして彼女が奔放な女性だったことを示唆していた。
 懸命な操作が続いたが、事件を解決まで導く確信的な証拠もないまま捜査班は解散となってしまう。
 それから3年後。ヨアンは女性判事(アヌーク・グランベール)に呼び出され、
 新たなチームを作り再捜査に乗り出すことになった。
 今度は女性捜査官のナディア(ムーナ・スアレム)も加わり、
 クララの三周忌に彼女の墓で張り込みをすることになった。
 果たして、仕掛けていた隠しカメラに写っていたのは…。」

ついでと言ってはナンですが…  ( ´艸`) 
official website より引き続き引用させて頂きますと…。

ドミニク・モル監督
「物語の中核を女性に担わせ、
 現実の男社会について観る人が疑問を抱くきっかけとしてほしいという思いを込めている」

私的に… “焼死” という言葉からは、通常… とても悲惨な状況を連想してしまうのですが・・・(汗)
映像の… 夜の灯りの中を炎に包まれて逃げ惑う被害女性の姿に、美しささえ感じてしまったのでした。
これは いったいどうしたことか!? と… 正直、困惑致しましたが… (汗)

次には “発見現場” が映され…! それなりに?損傷している被害者の姿が、ありのままに伝えられる…。 

私めはドキドキで! こわごわながらスクリーンを凝視していた次第ですが・・・ 
作り手の根底にある?温かさというのか? 繊細さ? 真摯なもの が感じられたように思えました。

容疑者も捜査陣も男ばかり…! (犯人も当然 男! という空気…?)
そんな中、“班長” のヨアンの “葛藤と気付き” は一筋の光明のよう…?  は言い過ぎか…  ポリポリ。
(ヨアンの相棒的な年上の捜査官との個人的なやりとりに、様々な示唆を込めて描かれていた… かと…)

正直な話、私とて… “男出入りの多い娘が被害者” という文字だけで…?
“被害者にも何らかの非がありはしないか?” …等と最初に思い浮かべてしまったりすることも…!? (爆)

そんな “刷り込み” 的なものを排して、新たな視点での捜査を! と言い出すのがベルトラン女性判事
そして、新捜査班のメンバーとなる “優秀なのに現場好き” という新人捜査官のナディア・・・
情報提供した…! 被害者クララの友人のナニ―もですが…?

女性たちのイマジネーションが何らかの変革をもたらすのでは!?
というような?ある種の “希望” が感じられました…? (ウ^_^ソ) 

新たな手掛かりが、結果に結びつくことが無くても…?
ラストには… ヨアンは自転車で見晴らしの良い山道を登って行く… のでした。

バスティアン・ブイヨン(ヨアン) 捜査班の班長
ブーリ・ランネール(マルソー) ヨアンの相棒
テオ・ショルビ(ウィリー) ヨアンの同僚
ジョアン・ディオネ(フレッド) ヨアンの同僚
チボー・エヴラール(ロイック) ヨアンの同僚
ポーリーヌ・セリエーズ(ナニー) クララの親友
ルーラ・コットン=フラピエ(クララ) 被害者 21歳の女子大生
ピエール・ロタン(ヴァンサン) DV男
アヌーク・グランベール(ベルトラン) 女性裁判官
ムーナ・スアレム(ナディア) 新人捜査官

 原作は、ポーリーヌ・ゲナが1年にわたるベルサイユ司法警察での取材をもとにした
『18.3: Une année à la PJ(刑事訴訟法18.3条:司法警察での1年)』 

脚本 ジル・マルシャン
監督・脚本 ドミニク・モル

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