愛、アムール(AMOUR/LOVE) 2012

人生はかくも長く、
素晴らしい。
初公開年月 2013/03/09
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「ピアニスト」「白いリボン」の名匠ミヒャエル・ハネケ監督が、
「男と女」のジャン=ルイ・トランティニャンと「ヒロシマモナムール」の
エマニュエル・リヴァを主演に迎え、“老い”と“死”をテーマに
ひと組の夫婦の人生の最終章を丁寧な筆致で赤裸々にして崇高に描いた感動作。
カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞をはじめ数々の映画賞を席巻、
米国のアカデミー賞でも外国語作品ながら作品賞を含む5部門で候補になるなど
各方面から絶賛された。
パリの高級アパルトマンで悠々自適の老後を送る音楽家の夫婦、ジョルジュとアンヌ。
ところがある朝、アンヌが突然の発作に見舞われ、夫婦の穏やかな日々は終わりを迎える。
検査の結果、病気が発覚したアンヌは手術の失敗で半身に麻痺が残る事態に。
“二度と病院には戻りたくない”とのアンヌの願いを聞き入れ、
ジョルジュは自宅での介護を決意する。
自らも老いた身でありながら、これまで通りの生活を貫こうとする妻を
献身的に支えていくジョルジュだったが…。 (allcinema より)
----------------------------------------------------------------------------身につまされる と申しましょうか?
いちいち腑に落ちる と言いましょうか?
親の “病気” や “老い” を見てきた者にとっては、辛いものとなります・・・ね?
老人の “歩み” に合わせた、スローテンポな進行・・・
彼らの感情の推移が手に取るようにわかり、思わず目頭がっ!?
・・・という事が後半では頻繁に起こりました。 (苦笑)
う~むむ しかし、
アンヌの最初の発作の時の、水道の蛇口の件はどうでしょう?
わたくし的には、少々作為的なモノを感じてしまいましたが・・・。
愛の深さ故、ジョルジュは気が動転して!?
というのはよくわかりますが・・・ ちょっとね。 ^^;
ま、そんなことを踏まえつつ? (汗)
ともかく、ストーリーは
老夫婦が、妻の嘗ての教え子であるアレクサンドルのピアノ・コンサートに行き
愉しい夕べを過ごして、バスで帰宅・・・ という所から始まります。
老いたりとは言え、小綺麗で可愛らしい!? カップル♪ (微笑)
遠くにいる娘夫婦も音楽関係のようで・・・!?
忙しいらしく、アンヌが倒れてからも、たまに様子を見に来るだけのようでした。
買い物などは、アパルトマンの管理人夫婦が親身になってやってくれますが
アンヌの世話は、ジョルジュ一人で・・・!

アンヌ(エマニュエル・リヴァ) & ジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)
ある時、パリに立ち寄ったので・・・ とアレクサンドルが突然訪ねてきたり
娘夫婦が見舞いに来たり、ということはあるにせよ
ずっと、家の中・・・
アンヌが2度目の発作を起こしてからは、ますます辛い状況になっていきます。
徐々に “壊れていく” という老婦人役をエマニュエル・リヴァ が見事な自然体で・・・!?
およそ “老醜” と言う言葉が似合わないジャン=ルイ・トランティニャンの気品溢れる表情!?
やはり、彼らでなかったら この作品は成り立たなかったのでは? と思われましたね。

娘エヴァ(イザベル・ユペール) & 父ジョルジュ
やがてジョルジュは人手を頼むことに致しますが、一人目はまぁそこそこ及第点?
しかし、時間的な制約もあり? 人を増やす事にしましたところ・・・
・・・二人目の介護士には、あの温厚なジョルジュが “静かに” 激怒!?
プロなんだから とうそぶく、その女性は、
アンヌの気持ちを思いやる優しさに欠けていました。
やはり、積極的に世話を焼けばよい というものでもない。
何が望みか? を感じ取れる繊細さも必要かと思われました・・・!?
さて、そんなことで、他人様が出入りするようになった ある日・・・
痛い 痛い と苦痛を訴えて眠ろうとしないアンヌに、
ジョルジュが熱心に!? 思い出話を語り始めます。
さて・・・?
娘のエヴァを演ずる イザベル・ユペールは、一見物凄く若作りなので、若いわ~♪
と驚いたのですが、よくよく見れば、それなりのお顔・・・!? (爆)
しかし、立ち姿などは格好良く♪ 流石だなぁ と思いました。
どんどん衰えていく母に、「何で?」 という疑問符だらけの娘でしたが
かつての自分を見るようで(爆)切なかったです。
ジャン=ルイ・トランティニャン(ジョルジュ)
エマニュエル・リヴァ(アンヌ)
イザベル・ユペール(エヴァ)
アレクサンドル・タロー(アレクサンドル)
監督・脚本 ミヒャエル・ハネケ
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